ワークライフバランス
ワークライフバランス(WLB) について考える機会があったので少し考えて見ました。
WLBはこれまでどちらかと言えば働いている人の方のテーマだったように思えますが、WLBを実現しようと考えれば当然企業側にも何らかの対応が必要です。
なぜならば、企業側がWLBを無視して社員に働かせ続けようと考えても、WLBを大切にしたい個人はそのような職場や会社で働くことに魅力を感じず、転職活動をはじめることになるからです。WLBを重視していますというメッセージを仮に経営層が出していても実態は従業員が思っているモノと違っていることもあるでしょう。従業員は「ああ、この会社じゃ思ったWLBは無理だ」と思えばおおよそ引き留めることはできません。離職率も下がることはないでしょう。
そもそも企業は営利目的の活動の為に存在し、その活動を支える為に社員を雇います。簡単に言えば社員の生活など”企業が関与する範囲の外”という認識です。それが故にWLBというメッセージを企業が発信してもその認識があるかぎりにおいて、従業員の期待とは乖離が生まれます。まあ原理的な話といっていいでしょう。
しかし人手不足が続く昨今。そして今後2040年までに生産年齢人口が1600万人ほど減る見込みという人口動態の中では、ずっとそういうスタンスでいられそうもないというのが実際のところです。つまり、WLBは個人だけではなく企業にとっても真剣に考えなければならない重要な経営課題ということなのです。
個人個人それぞれどれがベストな生き方なのか、一つの会社にずっと働き続けることがいいのか?キャリアを磨いてゆくためにはどうすればいいか?自分の思い描くような人生設計のためには何が必要なのか?など近年では広く情報が行き交い、様々な生き方をしている人の声も簡単に手に入る時代です。もはや一つの企業で新卒から定年まで勤め上げるということに大きなバリューを期待するよりも自分の本当にめざしたいところに向かいたいという考えの人も多くいらっしゃいます。まさにWell-Beingです。
つまり企業は、いまの社員たちは普通にWell-Beingを意識していて、それが普通の時代になったということから認識を改め、WLBについて考えなければならないということです。
TOMONI Careerでは、企業向けにこのWLBを考えるサービスも提供しています。そもそもどういう立ち位置に立てばいいのか?社員のWLBとどのように整合性をとればいいのか?変えてゆくところはどこなのか?などを企業毎の事情を鑑みながら制度を設計してゆきます。
WLBを無視していれば、人手不足はさらに厳しさを増すでしょう。離職防止もままならず、採用についても困難必至が見えています。一度話を聞いてみたいという企業担当者の方はお問い合わせからご連絡ください。

